MESSAGE 代表メッセージ

ドアがある限り仕事はある
唯一無二の分野を突き詰める

西川ゴムはその名の通りスポンジゴムを主力として、自動車のドアまわりを密閉する「ウェザーストリップ」等の製品を手掛けている会社です。現在自動車業界は100年に一度と言われる一大変革期にあります。電気自動車(EV)の拡大、自動運転の試行など、近い将来、数々の転換が予想されます。クルマというモノ自体の形状もどう変わるかわかりませんし、現在作っている部品が今後も使用される保障はどこにもありません。

しかし私たちの仕事は、そこにドアがある限りなくなることはありません。ドアと車体のスキマを埋めて車内の快適性を守ることは車の形態が変わっても必要です。むしろこれからの時代、「もっと静かに」「もっと軽く」「もっと快適に」というニーズはいっそう高まっていくと思われます。

私たちはこれまで「己の立てる所を深く掘れ そこに必ず泉あらん」というニーチェの言葉を経営理念として品質と技術の向上に努めてきました。今後もスポンジゴムという唯一無二の分野を究め、そこで得た成果を世界に広めていきます。

人種や国籍が違っても共通する「西川人」としての精神性

西川ゴムはグローバルに展開し、現在その規模は8ヶ国13工場に及びます。グループには人種も国籍も異なるメンバーが集まっていますが、社員はみな「西川人」と呼びたくなるような共通の精神性を備えています。それは社是である「正道」「和」「独創」「安全」という4要素に貫かれたものです。

決してウソをつかず正しい行いに励むという「正道」。社内の助け合いの心を説いた「和」。ものづくりへの誇りを示す「独創」。そして社員の健康と幸福を謳った「安全」――
こうして書くと真面目な会社のように見えますが、実際当社は真面目です。しかし単なるカタブツではなく、クリエイティブな真面目さです。クライアントの要望に応えたい。会社に関わるすべてのステークホルダーに満足してもらいたい。そうした想いに裏打ちされた厳しさを「仕事に対するやりがい」と捉えられるのも「西川人」の特徴かもしれません。

自分で自分の限界を定めず
「弾力発想」で臨んでほしい

私からみなさんに伝えたいことがひとつあります。それは自分の限界を自分で決めないでほしい、ということです。

個人的な話になりますが、私はもともと機械いじりが好きな内向的な人間でした。しかし会社に入ってなぜか海外拠点の立ち上げを任され、今日まで現地の人とコミュニケーションをとりながら工場を作ってきました。私は西川ゴムに入ったことで自分の知らなかった一面を引き出され、想像もしてなかった自分に出会えたのです。

おそらく多くの方は「自分が思う自分」を過小評価しているように思います。本当はもっといろんなことができるのに、早い段階で「私はこんなものだ」「これが私なんだ」と決めつけてしまうことほどもったいないことはありません。

みなさんの人生はまだこれからですし、みなさんのポテンシャルも未知数です。だからどうか自然体で。自分に対してしなやかに。まさしくゴムのような「弾力発想」で仕事に向き合うことで素晴らしい未来が拓けてくると私は確信しています。

西川ゴム工業株式会社
代表取締役社長 小川秀樹